終身保険

終身保険とは、貯蓄性と一生涯の死亡保障を兼ね備えているため、非常に利用価値の高い保険です。一生涯保障、老後貯蓄、学資用貯蓄、資産運用、相続対策など多岐にわたる使い道が可能なので、目的によってうまく使い分けることが重要です。

 

終身保険の注意点

終身保険には死亡保険の側面もありますが、それだけに注目すると掛け捨ての死亡保険に比べてかなり高額な保険料ということになります。従って、貯蓄性を持った保険に死亡保障がついていると考えた方がよいものです。
また、終身保険は早期に解約すると、解約返戻金が支払い金額を下回ります。つまり、貯金でいうところの元本割れの状態となります。貯蓄を目的に終身保険に加入するのであれば、払込期間が終了するまできちんと払い込めるかどうかを考えておく必要があります。

 

終身保険の選び方

終身保険には、冒頭で述べたように使い道が多岐にわたります。ここでは、終身保険の種類を5つの目的にわけて解説します。

  1. 普通終身保険
  2. 途中で解約した場合に返戻率が高いのがこのタイプです。加入からの年数が経過するごとに返戻率が高くなります。他のタイプに比べて返戻率が高いので、保険料払込期間満了まで払い込む自信がない方はこの普通終身保険を選んでおくとよいでしょう。

  3. 低解約返戻金型終身保険
  4. 途中で解約すると返戻率がかなり低いというリスクがありますが、その分保険料が安くなっています。さらに、保険料払込期間が満了に近づく(または満了する)と、返戻率が急激にたかまるという特徴があります。このように貯蓄としての特徴があるため、一生涯保障の死亡保険という側面だけではなく、老後資金の積立や学資保険の代わりに使われることがある商品です。

  5. 変額終身保険
  6. 保険料が割安な代わりに、保険会社の運用成績次第で、保険金や解約返戻金の額が変動する商品です。ただ、死亡保障額は保障されますので、死亡保障額のみに着目すると非常におすすめの商品です。解約返戻金については運用結果次第で増減するため、ハイリスクハイリターンの商品です。

  7. 積立利率変動型終身保険
  8. 上記、変額終身保険と似ていますが、違うポイントとしては、一度積み立てられた積立金はその後の運用成績に関わらず、減少せずに利率に最低保証があるという点です。ただし、その分変額終身保険より保険料は割高となります。

  9. 外貨建終身保険
  10. 日本よりも利率が高い国の外貨で運用されるため、返戻率が高いのがこの保険の特徴です。ただし、満期金や解約金を日本円で受け取る場合は為替変動に左右されるので注意が必要です。また、現在利率は日本より高くても、将来保険金を受け取る時にはどうなっているのかわからないというリスクもあります。
    例えばドル建てで加入するのであれば、前もってドルが安く買える時に保険料分をドルに換金しておき、そこから保険料を支払っていけばリスクは減らせます。さらに、保険金を受け取った際もドルで利用するのであれば為替変動のリスクは減らせます。

 

まとめ

終身保険は、払込期間終了まで支払うことが出来れば、今や銀行以上に利率の高い、貯蓄性をもった金融商品となります。さらに、万が一のことが合った際も死亡保障として役に立つので2つの側面をもった商品です。
他の保険に比べて保険料が高くなりやすい商品ですので、支払い額に無理がないかを充分に検討し、適切な保険内容で加入しましょう。

 

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